連続増配年数の数え方|サイトによって年数が違う理由も分かりやすく説明します

連続増配年数の数え方 連続増配株の基礎知識

最終更新日:2026年7月23日

同じ会社なのに、年数が違う?

こんにちは。10年以上連続増配株の情報を発信している桃モアイです。

連続増配株を調べていると、不思議なことに気づきます。同じ会社なのに、サイトや雑誌によって「連続増配○年」の数字が違うのです。どれかが間違っているわけではありません。数え方のルールが違うだけです。

この記事では、連続増配年数の基本的な数え方と、年数がズレる理由、そして本サイトの一覧で使っている基準を説明します。


連続増配年数の基本的な数え方

まず、1年分のカウント方法から確認します。連続増配とは、1株あたりの配当を前の期より増やし続けている状態です。判定は決算期ごとに行い、前の期と比べて次の3つに分かれます。

増配(前の期より増えた)、据え置き(同じ金額)、減配(減った)の3つです。連続増配の記録は、減配だけでなく据え置きでも途切れます。「減らさなければOK」ではなく、「毎期きちんと増やし続けているか」を見るのが連続増配です。

数え始めの起点はこうなります。減配または据え置きがあった期の「翌期」に増配していれば、そこが増配1年目です。以降、途切れずに増配が続いた期数を数えます。


年数がズレる3つの理由

数え方の骨組みは同じでも、細かいルールの違いで年数は変わります。主な理由は3つです。

第一に、記念配当・特別配当の扱いです。会社は普通配当のほかに、周年記念などで一時的な配当を上乗せすることがあります。この上乗せを含めた「実際に支払われた配当の合計」で見るか、普通配当だけで見るかで、増配・減配の判定が変わる年が出てきます。たとえば記念配当が乗った翌年に合計額が下がると、合計ベースでは減配、普通配当ベースでは増配、という逆の判定になることがあります。

第二に、株式分割の調整です。株式分割をすると1株あたりの配当額は見かけ上小さくなります。たとえば1株を2株に分割すれば、配当が半分になっても実質は同じ価値です。そのため過去の配当は分割にあわせて調整(割り戻し)してから比べる必要があります。この調整をせずに数えると、実際は増配が続いているのに途切れて見えてしまいます。

第三に、上場前の期間を含めるかどうかです。会社は上場する前から配当を出していることがあります。この上場前の増配実績まで含めて数えるか、上場後の決算期だけで数えるかで、若い上場企業ほど年数に差が出ます。


本サイトの数え方の基準

本サイトの一覧では、次の基準で統一して数えています。

軸になるのは、分割調整後の配当実績そのもので数える「配当履歴ベース」です。株式分割の影響を調整したうえで、実際の配当の推移を決算期ごとにたどり、減配・据え置きの翌期を増配1年目として数えます。上場前の決算期の配当実績も含めます。これはIRBANKや会社四季報など、広く使われているデータと同じ考え方です。読者のみなさんが他の情報源と見比べたときに、数字が食い違いにくいことを重視しました。

記念配当は、含めた合計額で判定します。株主が実際に受け取る1株あたりの配当総額が前の期より増えていれば、増配とみなす考え方です。

ただし、上場前を含める数え方には弱点もあります。上場からまだ日が浅い会社では、増配実績の多くが上場前のものになるためです。そこで本サイトでは、上場からおよそ15年に満たない銘柄については、記事の中で「上場後の増配実績は○年」という補足を添えるようにしています。履歴としての年数と、市場に出てからの実績を、両方確認できるようにするためです。

なお、株式分割の調整に使う日付は、権利落ち日ではなく会社が開示する効力発生日で確認しています。判定はすべて実績の配当で行い、会社予想の配当は使いません。


実例:ストライク(6196)で数えてみる

実際の銘柄で確認してみます。M&A仲介のストライク(証券コード6196)は、2016年6月に上場した比較的若い会社です。

ストライクの配当実績を分割調整後でたどると、上場前の期から途切れず増配が続いています。配当履歴ベースでは2015年8月期を増配1年目として、2025年9月期時点で11年連続増配です。一方、上場後の決算期だけで数えると、増配実績は9年になります。同じ会社でも、どこから数えるかで2年の差が出るわけです。

本サイトの一覧では履歴ベースの「11年」を採用し、個別の分析記事では上場後の実績も補足しています。他サイトで違う年数を見かけたときは、この数え方の違いを思い出してみてください。


まとめ:数え方が分かれば、数字のズレは怖くない

連続増配年数は、記念配当の扱い・株式分割の調整・上場前を含めるかどうかで変わります。本サイトは、分割調整後の配当履歴ベース(上場前含む)で統一して数えています。

年数はあくまで入口の目安です。増配が続く裏付けがあるかは、財務の中身まで確認する必要があります。その確認方法は8指標分析とは?で説明しています。実際の銘柄は10年以上連続増配株一覧からご覧ください。


※本記事は情報提供を目的としており、特定の銘柄への投資を勧めるものではありません。投資は自己責任のもとで行ってください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA