最終更新日:2026年6月4日
こんにちは。10年以上連続増配株の情報を発信している桃モアイです。
このページでは、「連続増配株とは何か」と、私が銘柄選びに使っている「独自の8指標」を、1枚で分かるようにまとめました。これから連続増配株投資を始める方が、最初に読んでおくと全体像がつかめる内容です。
連続増配株とは?
連続増配株とは、1株あたりの配当金を、何年も連続で増やし続けている企業の株のことです。配当を前年より増やすことを「増配」、それが途切れずに続いている状態を「連続増配」と呼びます。
たとえば「10年連続増配」なら、10年間1度も配当を減らさず、毎年増やし続けてきたということです。配当を増やし続けるには、長期で安定して利益を稼ぎ、財務を健全に保つ必要があります。そのため連続増配の年数は、その企業の事業の安定性と財務の健全性を映す、ひとつの目安になります。
私がこのブログで扱うのは、原則として10年以上連続増配を続けている日本株です。長く増配を続けてきた実績のある企業に絞ることで、腰を据えて長期保有できる銘柄を探しています。
連続増配株の魅力
連続増配株の一番の魅力は、持ち続けるほど、自分が受け取る配当が育っていくことです。買ったときの株価に対する利回り(これをYOC=Yield on Costと呼びます)は、増配が続くほど年々高まっていきます。
たとえば利回り3%で買った株でも、増配を重ねれば数年後には3.5%、4%……と少しずつ伸びていきます。十数年と持ち続ければ、さらに育っていくイメージです。
値上がり益をねらう短期売買とは違い、時間を味方につけて配当を積み上げていくのが、連続増配株投資の考え方です。
連続増配株の注意点
もちろん、いいことばかりではありません。連続増配株にも、知っておきたい点があります。
- 連続増配は「過去の実績」です。将来も増配が続く保証はなく、業績が悪化すれば減配・無配になる可能性もあります。
- 利回りが低めの銘柄もあります。増配を優先する企業は、いまの利回りが必ずしも高いとは限りません。
- 株価の変動リスクは普通の株と同じです。配当が安定していても、株価そのものは市場全体の動きで上下します。
だからこそ、連続増配の年数だけで判断せず、その企業の財務が本当に健全かどうかを確かめることが大切だと考えています。そこで私が使っているのが、次の「8指標」です。
桃モアイ独自の8指標とは?
この8指標は、お金にまつわる知識を発信しているYouTuber・両学長(リベラルアーツ大学)の解説で財務分析の基本を学んだうえで、私が「10年以上連続増配株」向けに独自の基準で再構成したものです。指標の組み合わせ方やEPSの判定基準(直近の利益が長期で大きく伸び、いまも高値圏にあるか)などは、桃モアイ独自の考え方でまとめています。
連続増配を続けている企業の中から、財務の健全性を備えた銘柄を見極めるために、私は8つの指標でチェックしています。「売上が伸びているか」「利益を稼ぐ力があるか」「財務が安定しているか」「配当に無理がないか」を、バランスよく確認するための指標です。
| 指標 | 基準 | 見ているポイント |
|---|---|---|
| 売上高 | 増加傾向 | 過去10年で事業が伸びているか(一時的な減少はクリア扱い) |
| EPS(1株あたりの利益) | 安定して増加傾向 | 1株あたりの利益が、安定して右肩上がりに伸びているか |
| 営業利益率 | 5%以上 | 本業できちんと利益を稼ぐ力があるか |
| 自己資本比率 | 40%以上 | 借金に頼りすぎず、財務が安定しているか |
| 営業活動によるCF | 毎期プラス | 本業でしっかり現金を生み出せているか |
| 現金等 | 増加傾向 | 手元の現金が長期で増えているか |
| 1株あたりの配当 | 10年以上連続増配 | 配当を10年以上連続で増やし続けているか |
| 配当性向 | 50%以下 | 利益に対して配当が出しすぎになっていないか(増配の余力) |
※財務指標はIRBANK・各社IR資料・決算短信などの公開情報をもとに、桃モアイが独自に分析しています。自己資本比率は、IRBANKでは会社の会計基準により「自己資本比率」または「株主資本比率」と表記されます(IFRS採用企業では「株主資本比率」と表示されることがあります)。本サイトではいずれも同じ指標として扱っています。「増加傾向」「安定して増加傾向」は過去10年の長期トレンドで判定しており、一時的な減少はクリア扱いとしています。判定は会社予想ではなく、実績の数値で行っています。
「増加傾向」「安定して増加傾向」の考え方
売上高・EPS・現金等の「増加傾向」は、1年ごとの細かい上下ではなく、過去10年の長期的な流れで見ています。途中で一時的に落ち込む年があっても、長い目で右肩上がりならクリア扱いです。
特にEPS(1株あたりの利益)は、連続増配の土台になる大事な指標です。だから「安定して増加傾向」かどうかを、ていねいに見ます。
判定の軸は、長期の実績が右肩上がりかどうかです。そのうえで、次の2つを目安にしています。1つは、直近の利益が最初の年の1.5倍以上に伸びていること。もう1つは、直近の利益が過去10年のピークの9割以上にあること(=いまが高値圏)です。
たとえば、最初の年が100円・直近が150円(1.5倍)で、それが過去10年でも高い水準にあれば、目安を満たします。
ただし、この2つはあくまで目安です。直近の1〜2年が一時的な谷で目安を下回っても、長期の実績トレンドが右肩上がりで、過去の谷もそのつど実績で回復してきた場合は、長期の流れを優先してクリアとします。1年・2年のへこみだけで判断しないための考え方です。
なお、判定はあくまで実績で行い、会社の予想は使いません(予想は参考として添えるだけです)。また、売上高・現金等の「増加傾向」は、EPSのような数値の目安は設けず、過去10年の長期的な流れ(右肩上がりか)で判定します。
8指標をどう使うか
この8つの指標をすべて満たした銘柄を、私は「財務指標優良銘柄」として特に注目しています。連続増配を続けながら、売上・利益・財務・配当のバランスも整っている、いわば財務面で「合格点」の連続増配株です。
もちろん、8指標のうちいくつかが基準に届かない銘柄が悪いわけではありません。あくまで「財務の健全性をすべて満たしているか」を見るための、私なりの目安です。投資判断はこの指標だけでなく、ご自身でも各社のIR情報を確認したうえで行ってください。
もっと詳しく知りたい方へ
このページで全体像をつかんだら、次は実際の銘柄やデータを見てみてください。
- 10年以上連続増配株の一覧 … 連続増配年数の多い順に並べた一覧です
- 財務指標優良銘柄 … 8指標をすべてクリアした、財務優良な銘柄を集めました
- 桃モアイの保有ポートフォリオ … 私が実際に保有している連続増配株の記録です
※本記事は情報提供を目的としており、特定の銘柄への投資を勧めるものではありません。投資は自己責任のもとで行ってください。株式投資には価格変動リスクがあり、元本が保証されるものではありません。