【15年連続増配】コンドーテック(7438)を8指標分析

コンドーテック(7438)連続増配株の8指標分析

最終更新日:2026年6月19日

15年連続増配・産業資材に強い専門商社、上場以来減配なしの連続増配株

こんにちは。10年以上連続増配株の情報を発信している桃モアイです。

今回は9月・3月に配当権利が確定する連続増配株の1社、コンドーテック(証券コード:7438)を私独自の8指標で分析しました。

結論から言うと、コンドーテックは8指標すべてをクリアでした。1995年の上場以来一度も減配がなく、2026年3月期で15年連続増配。営業利益率5.5%・自己資本比率55.7%と収益性・財務がともに良好で、営業活動によるCFも過去10年すべてプラスという、バランスのとれた連続増配株です。一方で、本業のキャッシュ・フローの振れや、利益率の動きなど、確認しておきたい点もあります。

📊 株価・利回りの基準日:2026年6月17日時点の値です
📊 財務指標は2026年3月期(実績)の数値を使用しています


コンドーテックとはどんな会社?

コンドーテックは、1953年に設立され1995年に上場した、産業資材を中心とする専門商社です。足場の吊りチェーンや結合具(ワイヤロープ・シャックルなど)といった産業資材で大手の一角を占め、鉄構資材・電設資材・足場工事なども手がけています。仕入れて販売する商社機能が中心ですが、一部の製品は自社で内製しているのが特徴です。

事業は4つのセグメントで構成されます。売上の柱である産業資材事業のほか、鉄骨やデッキプレートなどの鉄構資材事業、太陽光発電関連を含む電設資材事業、そして足場の組立・解体を請け負う足場工事事業です。建設・インフラ・再生可能エネルギーなど、幅広い需要を取り込んでいます。

2026年3月期は、売上高839億円(前期比6.0%増)、営業利益46億円と増収増益でした。会社は「設立以来、経常利益ベースでの赤字は一度もない」ことを掲げ、2020年代中に売上高1,000億円の達成を目標としています。

一方で、商社的な事業構造のため、売上が大きく伸びる局面では利益率がやや薄まりやすく、本業のキャッシュ・フローも在庫や売上債権の増減で年によって振れる面があります。この点はあとの「投資の留意点」でも触れます。

会社の基本情報は次のとおりです。

上場市場:東証プライム
業種:卸売業
決算月:3月
連続増配:15年(2026年3月期時点)
株価:1,483円(2026年6月17日時点)
予想配当利回り:3.91%(2027年3月期 会社予想ベース)
配当権利確定:9月・3月(年2回)


配当情報

コンドーテックは1995年の上場以来一度も減配がなく、2026年3月期で15年連続増配となりました。年間配当は2026年3月期の実績が52円(中間26円+期末26円)です。2027年3月期の会社予想は58円(中間29円+期末29円)で、前期から6円の増配となる見通しです。

項目 内容
株価 1,483円(2026年6月17日時点)
予想配当利回り 3.91%(2027年3月期 会社予想ベース)
連続増配年数 15年(2026年3月期時点)
配当性向 40.3%(2026年3月期 実績)

出典:株価はYahoo!ファイナンス(2026年6月17日時点)、配当は2026年3月期 決算短信。予想配当利回りは2027年3月期の会社予想配当に基づきます。株価変動により利回りは変わります。連続増配年数は会社公表(上場以来減配なし)に基づき、2011年3月期を起点(増配1年目を2012年3月期)として2026年3月期まで15期連続として数えています(このあとの推移グラフは、過去10年分にあたる2017年3月期〜2026年3月期を表示しています)。なお2012年1月に1株を2株とする株式分割が行われており、それ以前の配当額は分割をさかのぼって調整した「調整後」の金額で連続増配として数えています(グラフの2017年3月期以降はすべて分割後の金額です)。

いちばん右の薄いグレーの棒は会社予想(2027年3月期)です。

コンドーテック 1株あたりの配当の推移 15年連続増配

過去10年でみると、1株あたりの配当は23円から52円へと約2.3倍になりました。2017年から2026年までの9期で、年平均(年率換算)約9.5%の増配ペースです。とくに直近の2024年3月期・2025年3月期・2026年3月期は40円・46円・52円と引き上げ幅が大きくなっています。


8指標分析の結果

ここからは、コンドーテックを私独自の8指標で見ていきます。

8指標の詳しい説明はこちらの記事をご覧ください。

指標 基準 コンドーテック 判定
売上高 増加傾向 504億円→839億円(10年で増加)
EPS(1株あたりの利益) 安定して増加傾向 93円→128円(直近3年が最高水準)
営業利益率 5%以上 5.53%
自己資本比率 40%以上 55.7%
営業活動によるCF 過去10年すべてプラス 全期間プラス(12〜58億円)
現金等 増加傾向 86億円→154億円(10年で増加)
1株あたりの配当 10年以上連続増配 15年連続増配
配当性向 50%以下 40.3%

※判定欄の✅は桃モアイ基準を満たした指標です。
※財務指標は2026年3月期(実績)。IRBANKのデータをもとに桃モアイが独自に分析。なお8指標の「増加傾向」「安定して増加傾向」は過去10年の長期トレンドで判定しており、一時的な減少はクリア扱いとしています。EPSは2021年3月期に特別損失の計上などで一時的に大きく減少しましたが、その後は最高水準まで回復しています。2026年3月期は増収・増益となりました。8指標すべてをクリアしています。金額は億円未満を切り捨てて表示しています。投資判断の参考としてご活用ください。


グラフで見る業績の推移(過去10年・2017年〜2026年実績+2027年予想)

ここからは、過去10年の業績をグラフで確認していきます。薄いグレーの棒は会社予想(2027年3月期)です。

売上高と営業利益率

売上高は504億円から839億円へと、10年で約1.7倍に伸びました。2021年3月期に小幅な減少(605億円→595億円)はあるものの、その後は安定した右肩上がりで、2022年以降は伸びが加速しています。2027年3月期は910億円とさらに増収の会社予想で、目標の売上高1,000億円が視野に入ってきています。営業利益率(売上に対する本業のもうけの割合)は、2017〜2020年の6%台後半から、2022年以降はおおむね5%台半ば(2024年3月期は約6%)で推移しています。売上が大きく伸びる一方で利益率はゆるやかに低下していますが、桃モアイ基準の5%は過去10年すべての期で上回っています。

コンドーテック 売上高と営業利益率の推移

EPS(1株あたりの利益)と配当性向

EPS(1株あたりの利益)は93円から、直近の2024〜2026年3月期はおおむね128円前後と、過去10年で最高の水準にあります。途中、2021年3月期(107.45円→59.6円)に一時的な大きな減少がありますが、これは、営業利益も約18%減と落ち込んだうえに、特別損失の計上などが加わって純利益(EPS)がより大きく減ったものです。その後は最高水準まで回復しており、長期では右肩上がりのトレンドです。直近3年はおおむね128円前後で横ばいとなっており、2027年3月期のEPSは132円(前期比約3%増)と、小幅な増加の会社予想です。配当性向(利益のうち配当に回す割合)は25%前後から40.3%へと上昇してきました。直近の増配で割合が高まっていますが、桃モアイ基準の50%にはまだ余裕があります(2021年3月期はEPS減少の影響で一時的に52%まで上昇しましたが、現在は40%台です)。

コンドーテック EPSと配当性向の推移

営業活動によるCFと現金等

営業活動によるCF(本業で稼いだ現金)は、過去10年すべての期でプラスを確保しています。ただし金額は12億円から58億円まで年によって大きく振れており、在庫や売上債権など運転資金の変動を受けやすい特徴があります。一方、現金等(決算書の「現金及び現金同等物」)は86億円から154億円へと10年で積み上がっており、手元の資金には厚みが増しています。

コンドーテック 営業CFと現金等の推移

自己資本比率

自己資本比率(会社の資産のうち、返す必要のないお金でまかなえている割合)は、2017年3月期の62.1%から直近の2026年3月期は55.7%へと、ゆるやかに低下しています。これは、近年のM&Aによる事業拡大や売上の伸びで総資産が増えたことが主な要因で、桃モアイ基準の40%は大きく上回る高い水準を保っています。財務の安定性は引き続き高いといえます。

コンドーテック 自己資本比率の推移


注目ポイント

上場以来減配なし・15年連続増配

コンドーテックは1995年の上場以来、一度も減配がありません。直近の連続増配は15年で、増配ペースは2017年から2026年までの9期で年平均約9.5%です。とくに直近3期は34円→40円→46円→52円と引き上げ幅が大きく、2027年3月期は年間58円とさらなる増配の会社予想です。長く安定した株主還元の姿勢が見どころです。

産業資材に強み、4事業で建設・インフラ需要を取り込む

主力の産業資材事業は、足場の吊りチェーンや結合具などで大手の一角を占めます。これに鉄構資材・電設資材・足場工事を加えた4事業で、建設・インフラ・再生可能エネルギーといった幅広い需要を取り込んでいます。会社は2020年代中の売上高1,000億円達成を目標に掲げています。

営業利益率5.5%・自己資本比率55.7%と収益性・財務が良好

営業利益率は直近5.53%と桃モアイ基準の5%を上回り、自己資本比率も55.7%と高水準です。営業活動によるCFは過去10年すべてプラスで、現金等は86億円から154億円へと積み上がりました。収益性・財務・現金の3点がそろっている点は、連続増配を支える土台となっています。

今後の見どころ:CFの振れと利益率・増配ペース

営業活動によるCFは年ごとの振れが大きく、売上拡大の一方で営業利益率・自己資本比率はゆるやかに低下しています。また増配により配当性向は上昇傾向です。詳しくは次の「投資の留意点」で説明します。


投資の留意点

8指標はすべてクリアしていますが、確認しておきたい点が3つあります。

第一に、営業活動によるCFが期によって大きく振れる点です。過去10年はすべてプラスを確保しているものの、金額は12億円から58億円まで開きがあります。商社的な事業構造のため、在庫や売上債権など運転資金の増減で本業の現金創出が年によって上下します。現金等そのものは積み上がっていますが、CFの安定性は引き続き見ておきたい点です。

第二に、売上拡大の一方で営業利益率・自己資本比率がゆるやかに低下している点です。営業利益率は2017〜2020年の6%台後半から直近5.53%へ、自己資本比率は62.1%から55.7%へと下がってきました。いずれも桃モアイ基準(5%・40%)は上回っていますが、売上が伸びるなかで利益率や財務比率がどう推移していくかは見ておきたいところです。

第三に、EPSの伸びがゆるやかで、増配ペースとの関係に注目したい点です。EPSは2021年3月期に107.45円→59.6円(約▲44.5%)と一時的に大きく落ち込みましたが、これは営業利益の減少(約18%減)に特別損失の計上などが加わったもので、その後は最高水準まで回復しています。ただし直近3年はおおむね128円前後の横ばいです。一方で配当は引き上げが続き、配当性向は25%前後から40.3%まで高まりました。基準の50%にはまだ余裕がありますが、利益の伸びがゆるやかななかで今後も同じペースの増配が続くかは見どころです。


まとめ

コンドーテックは、1995年の上場以来減配なし・15年連続増配に加え、営業利益率5.5%・自己資本比率55.7%と収益性・財務がともに良好で、8指標すべてをクリアした連続増配株です。一方で、本業のキャッシュ・フローの振れや、利益率・増配ペースの今後には、確認しておきたい点もあります。

【強み】
✅ 上場以来減配なし・15年連続増配(年平均約9.5%・直近3期は大きく増配)
✅ 産業資材に強み、4事業で建設・インフラ・再エネ需要を取り込む
✅ 営業利益率5.5%・自己資本比率55.7%と収益性・財務がともに良好
✅ 営業活動によるCFは過去10年すべてプラス・現金等は10年で86億円から154億円へ増加

【留意点】
・営業活動によるCFは期ごとの振れが大きい(運転資金の変動)
・売上拡大の一方で営業利益率(6%台後半→5.5%)・自己資本比率(62%→55.7%)はゆるやかに低下(ただし基準内)
・EPSは直近3年が横ばい圏で、増配により配当性向は上昇傾向(ただし40.3%と基準内)

9月・3月に配当権利が確定する銘柄です。8指標すべてをクリアした、収益性・財務・連続増配のそろった1社として、今後の決算もチェックしていきます。


連続増配株への投資を始めるには、証券口座が必要です。どの証券会社で始めるか迷っている方は、こちらの記事で楽天証券とSBI証券を比較しています。

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※会社概要・セグメント区分・経営目標(1953年設立、産業資材・鉄構資材・電設資材・足場工事の4事業、2020年代中の売上高1,000億円目標など)は、コンドーテックの有価証券報告書および会社説明資料(2025年)に基づきます。

※本記事は情報提供を目的としており、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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