【11年連続増配】ステップ(9795)を8指標分析

ステップ(9795)連続増配株の8指標分析

最終更新日:2026年6月19日

11年連続増配・営業利益率20%超の神奈川県地盤の学習塾

こんにちは。10年以上連続増配株の情報を発信している桃モアイです。

今回は3月・9月に配当権利が確定する連続増配株の1社、ステップ(証券コード:9795)を私独自の8指標で分析しました。

結論から言うと、ステップは8指標すべてクリアでした。11年連続増配と年平均約12%の増配ペース、営業利益率20%超の高い収益力が見どころの銘柄です。

📊 株価・利回りの基準日:2026年6月12日時点の値です
📊 財務指標は2025年9月期(実績)の数値を使用しています


ステップとはどんな会社?

ステップは、神奈川県を地盤に学習塾「STEP」を展開する会社です。小学5年生から高校3年生までを対象に、高校受験指導を主力として、高校生対象の大学受験指導も手がけています。神奈川県内の公立トップ高校への合格実績に強みを持ち、地域を絞り込んだ展開と授業の質を重視する方針が特徴です。

売上高は10年で約1.6倍と着実に増えており、営業利益率(売上に対する本業のもうけの割合)はおおむね22〜27%と高い水準を保っています。一方で、学習塾業界は少子化という長期的な環境変化に向き合っています。この点はあとの「投資の留意点」でも触れます。

会社の基本情報は次のとおりです。

上場市場:東証プライム
業種:サービス業
決算月:9月
連続増配:11年(2025年9月期時点)
株価:2,261円(2026年6月12日時点)
予想配当利回り:3.89%(2026年9月期 会社予想ベース)
配当権利確定:3月・9月(年2回)


配当情報

ステップは2015年9月期から増配を続けており、2025年9月期で11年連続増配となりました。年間配当は2025年9月期の実績が85円(中間40円+期末45円)、2026年9月期の会社予想は88円(中間44円+期末44円)です。会社は配当性向(利益のうち配当に回す割合)50%を目安とした株主還元の方針を示しています。

項目 内容
株価 2,261円(2026年6月12日時点)
予想配当利回り 3.89%(2026年9月期 会社予想ベース)
連続増配年数 11年(2025年9月期時点)
配当性向 49.9%(2025年9月期 実績)

出典:株価はYahoo!ファイナンス(2026年6月12日時点)、配当は2026年9月期 第2四半期決算短信。予想配当利回りは2026年9月期の会社予想配当に基づきます。株価変動により利回りは変わります。連続増配年数は、増配1年目を2015年9月期として数えています。なお媒体によっては、2026年9月期の会社予想(増配)を含めて12期連続と表記される場合があります。

いちばん右の薄いグレーの棒は会社予想(2026年9月期)です。

ステップ 1株あたりの配当の推移 11年連続増配

過去10年でみると、1株あたりの配当は30円から85円へと約2.8倍になりました。年平均(年率換算)で約12%の増配ペースです。


8指標分析の結果

ここからは、ステップを私独自の8指標で見ていきます。

8指標の詳しい説明はこちらの記事をご覧ください。

指標 基準 ステップ 判定
売上高 増加傾向 101億円→158億円(10年で約1.6倍)
EPS(1株あたりの利益) 安定して増加傾向 100.39円→170.35円(10年で約1.7倍)
営業利益率 5%以上 23.85%
自己資本比率 40%以上 89.7%
営業活動によるCF 過去10年すべてプラス 全期間プラス(18〜37億円)
現金等 増加傾向 28億円→75億円(直近は減少も10年では増加)
1株あたりの配当 10年以上連続増配 11年連続増配
配当性向 50%以下 49.9%

※財務指標は2025年9月期(実績)。IRBANKのデータをもとに桃モアイが独自に分析。なお8指標の「増加傾向」「安定して増加傾向」は過去10年の長期トレンドで判定しており、一時的な減少はクリア扱いとしています。EPSは2020年9月期にコロナ禍の影響で一時的な減少(117.92円→81.38円)がありましたが、翌期に回復し、直近の2025年9月期は過去10年で最高の水準です。2025年9月期は増収増益となりました。金額は億円未満を切り捨てて表示しています。投資判断の参考としてご活用ください。


グラフで見る業績の推移(過去10年・2016年〜2025年実績+2026年予想)

ここからは、過去10年の業績をグラフで確認していきます。薄いグレーの棒は会社予想(2026年9月期)です。

売上高と営業利益率

売上高は101億円から158億円へと、10年で約1.6倍に増えました。2020年9月期にコロナ禍の影響による小幅な減少(115億円→109億円)はあるものの、その後は安定した右肩上がりです。2026年9月期は164億円と増収の会社予想です。営業利益率はおおむね22〜27%と高い水準で推移しており、コロナ禍の2020年9月期でも17.66%を保ちました。直近は23.85%で、2026年9月期は会社予想ベースで23.9%の見込みです。

ステップ 売上高と営業利益率の推移

EPS(1株あたりの利益)と配当性向

EPS(1株あたりの利益)は100.39円から170.35円へと、10年で約1.7倍に伸びました。2020年9月期にコロナ禍の影響で一時的な減少(117.92円→81.38円)がありましたが、翌期には149.71円へ回復し、直近の2025年9月期は過去10年で最高の170.35円です。2026年9月期のEPSは176.51円と増加の会社予想です(2026年4月公表の中間決算短信ベース)。配当性向は29.9%から49.9%へ上昇しています。配当性向50%を目安とする会社の還元方針に沿った動きで、桃モアイ基準である50%以下を満たしてはいるものの、上限に近い水準です。

ステップ EPSと配当性向の推移

営業活動によるCFと現金等

営業活動によるCF(本業で稼いだ現金)は過去10年すべてプラスで、18〜37億円の範囲で推移しています。現金等は28億円から75億円へと10年で増加しました。直近の2025年9月期は前期の94億円から75億円へ減少していますが、10年トータルの差し引きでみれば大きく増えています。

ステップ 営業CFと現金等の推移

自己資本比率

自己資本比率(会社の資産のうち、返す必要のないお金でまかなえている割合)は、おおむね80〜90%の非常に高い水準で推移しており、直近は89.7%です。桃モアイ基準の40%を大きく上回ります。

ステップ 自己資本比率の推移


注目ポイント

11年連続増配・年平均約12%の増配ペース

1株あたりの配当は11年連続で増えています。増配ペースは過去10年で年平均約12%と高く、2026年9月期も88円への増配が会社予想となっており、達成すれば12年連続となります。

営業利益率20%超の高い収益力

営業利益率はおおむね22〜27%で推移しており、桃モアイ基準の5%を大きく上回ります。授業の質を重視しながら地域を絞って展開するスタイルが、高い収益力につながっています。

自己資本比率約90%の堅固な財務

自己資本比率はおおむね80〜90%と非常に高く、営業活動によるCFも過去10年すべてプラスです。財務の安定感は、増配を続けるうえでの土台になっています。

配当性向は基準上限の50%目前に

一方で、配当性向は直近49.9%と、桃モアイ基準である50%以下は満たしているものの、上限に近い水準まで上昇しています。配当や事業環境の面で確認しておきたい点もあります。詳しくは次の「投資の留意点」で説明します。


投資の留意点

確認しておきたい点が3つあります。

第一に、配当性向が基準上限の50%に近い点です。2025年9月期の実績は49.9%で、桃モアイ基準である50%以下は満たしていますが、上限に近い水準です。過去10年で配当は約2.8倍に増えた一方、EPSは約1.7倍と、増配が利益成長を上回るペースで進んできました。会社は配当性向50%を目安とする方針のため、今後の増配は利益の成長が伴うかがカギになります。2026年9月期も会社予想ベースで約49.9%(予想配当88円÷予想EPS176.51円)の見込みです。

第二に、少子化と神奈川県中心の地域集中です。学習塾業界は学齢人口の減少という長期的な環境変化に向き合っています。ステップは神奈川県に展開を絞っており、地域密着が指導力や合格実績の強みになっている一方、特定地域の生徒数の動向に業績が左右されやすい面もあります。

第三に、コロナ禍のような外部要因による単年の落ち込みです。2020年9月期は売上高が109億円へ減少し、EPSも117.92円から81.38円へ約31%減少しました。翌期には回復し、その後は過去最高水準を更新していますが、対面授業を軸とする事業のため、感染症などの外部要因の影響を受けやすい点は頭に入れておきたいところです。


まとめ

ステップは、11年連続増配・年平均約12%の増配ペースと、営業利益率20%超・自己資本比率約90%の高い収益力・財務を備えた、8指標すべてをクリアした連続増配株です。

【強み】
✅ 11年連続増配・年平均約12%の増配ペース
✅ 営業利益率はおおむね22〜27%と高い収益力
✅ 自己資本比率は約90%・営業活動によるCFは過去10年すべてプラス
✅ 売上高は10年で約1.6倍と着実に成長

【留意点】
・配当性向は49.9%と基準上限の50%に近い水準(2026年9月期も会社予想ベースで約49.9%)
・少子化と神奈川県中心の地域集中
・対面授業が中心のため、感染症など外部要因による単年の落ち込みがありうる

3月・9月に配当権利が確定する銘柄です。高い収益力と増配の継続力を備えた1社として、今後の決算もチェックしていきます。


連続増配株への投資を始めるには、証券口座が必要です。どの証券会社で始めるか迷っている方は、こちらの記事で楽天証券とSBI証券を比較しています。

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※本記事は情報提供を目的としており、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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