【24年連続増配】サンドラッグ(9989)を8指標分析

サンドラッグ(9989)連続増配株の8指標分析

最終更新日:2026年6月19日

24年連続増配・ドラッグストア大手の連続増配株

こんにちは。10年以上連続増配株の情報を発信している桃モアイです。

今回は9月・3月に配当権利が確定する連続増配株の1社、サンドラッグ(証券コード:9989)を私独自の8指標で分析しました。

結論から言うと、サンドラッグは8指標すべてをクリアでした。売上高・EPS・営業利益率・自己資本比率・営業活動によるCF・現金等・連続増配・配当性向の8つを、いずれも基準どおりに満たしています。ドラッグストア大手で、2026年3月期で24年連続増配。売上・EPSは長期で安定して右肩上がりを続け、自己資本比率は60%超、営業活動によるCFは過去10年すべてプラスと、財務の土台もしっかりしています。

📊 株価・利回りの基準日:2026年6月18日時点の値です
📊 財務指標は2026年3月期(実績)の数値を使用しています


サンドラッグとはどんな会社?

サンドラッグは、ドラッグストアとディスカウントストアを全国展開する大手小売企業です。事業は、医薬品・化粧品・日用品などを扱う「ドラッグストア事業」(サンドラッグなど)と、食品・日用品を低価格で売る「ディスカウントストア事業」(ダイレックス)の2本柱です。2026年3月期末の総店舗数は1,594店舗(ドラッグストア1,155店・ディスカウントストア439店)です。

2026年3月期は、売上高8,425億円(前期比5.1%増)、営業利益468億円、経常利益462億円、当期純利益313億円と増収増益でした。セグメント別では、ドラッグストア事業が売上高5,393億円・営業利益274億円、ディスカウントストア事業が売上高3,641億円・営業利益193億円です(セグメント売上はセグメント間取引を含む連結消去前の値のため、合計は連結売上高8,425億円とは一致しません)。既存店の改装効果に加え、調剤事業(売上189億円)やEC事業(売上168億円)が引き続き好調に推移しました。

2027年3月期からは新しい中期経営計画(2026〜2030年度)がスタートします。最終年度の2031年3月期にグループ売上高1兆2,500億円・ROE12.4%を目指し、出店・改装・調剤併設・EC・M&Aなどへ積極投資する計画です。株主還元では、累進配当(減配せず維持か増配)と配当性向50%目安の方針を掲げています。なお、これまでにM&A(大屋の取得)や資本業務提携(キリン堂ホールディングス)も進めており、提携先を合算したグループ売上高は9,835億円規模に達しています。

会社の基本情報は次のとおりです。

上場市場:東証プライム
業種:小売業(ドラッグストア)
決算月:3月
連続増配:24年(2026年3月期時点)
株価:3,731円(2026年6月18日時点)
予想配当利回り:3.54%(2027年3月期 会社予想ベース)
配当権利確定:9月・3月(年2回)


配当情報

サンドラッグは、2026年3月期で24年連続増配となりました。年間配当は2026年3月期の実績が131円(中間65円+期末66円)です。2027年3月期の会社予想は132円(中間66円+期末66円)で、前期から1円の増配となる見通しです(達成すれば25年連続増配)。新しい中期経営計画で掲げた「累進配当・配当性向50%目安」の方針が、今後の還元の土台となります。

項目 内容
株価 3,731円(2026年6月18日時点)
予想配当利回り 3.54%(2027年3月期 会社予想ベース)
連続増配年数 24年(2026年3月期時点)
配当性向 48.8%(2026年3月期 実績)

出典:株価はYahoo!ファイナンス(2026年6月18日時点)、配当は2026年3月期 決算短信。予想配当利回りは2027年3月期の会社予想配当(132円)に基づきます。株価変動により利回りは変わります。配当性向は2026年3月期の実績(年間配当131円÷EPS268.36円)です。

📌株式分割について:サンドラッグは2017年4月1日付で普通株式1株を2株に分割しています。これは本記事のグラフ表示期間(2017年3月期〜)のすぐ前にあたります。本記事のEPS・1株あたりの配当は、この分割をさかのぼって調整した「調整後」の金額で表示・集計しています(株価は実際の取引価格のため調整しません)。

いちばん右の薄いグレーの棒は会社予想(2027年3月期)です。

サンドラッグ 1株あたりの配当の推移 24年連続増配

1株あたりの配当は、2017年3月期の50円から2026年3月期は131円へと約2.6倍になりました。2017年から2026年までの9期で、年平均(年率換算)約11.3%の増配ペースです。2027年3月期は132円の会社予想で、達成すれば25年連続増配となります。


8指標分析の結果

ここからは、サンドラッグを私独自の8指標で見ていきます。

8指標の詳しい説明はこちらの記事をご覧ください。

指標 基準 サンドラッグ 判定
売上高 増加傾向 5,283億円→8,425億円(過去10年で増加)
EPS(1株あたりの利益) 安定して増加傾向 197.3円→268.4円(右肩上がり・急落なし)
営業利益率 5%以上 5.56%
自己資本比率 40%以上 60.1%
営業活動によるCF 過去10年すべてプラス 全期間プラス(282〜432億円)
現金等 増加傾向 459億円→705億円(過去10年で増加)
1株あたりの配当 10年以上連続増配 24年連続増配
配当性向 50%以下 48.8%

※判定欄の✅は桃モアイ基準を満たした指標です。
※財務指標は2026年3月期(実績)。IRBANKのデータをもとに桃モアイが独自に分析。なお8指標の「増加傾向」「安定して増加傾向」は過去10年の長期トレンドで判定しており、一時的な減少はクリア扱いとしています。サンドラッグは8指標すべてをクリアしています。EPSは過去10年で約1.36倍と派手な伸びではありませんが、単年で大きく落ち込む年がなく、近年は連続増益で着実に右肩上がりを続けているため「安定して増加傾向」を満たすと判断しています。金額は億円未満を切り捨てて表示しています。投資判断の参考としてご活用ください。


グラフで見る業績の推移(過去10年・2017年〜2026年実績+2027年予想)

ここからは、過去10年の業績をグラフで確認していきます。

売上高と営業利益率

売上高は2017年3月期の5,283億円から、2026年3月期は8,425億円へと、長期で着実に増えています。出店に加え、調剤事業やEC事業、ディスカウントストア事業(ダイレックス)の伸びが寄与しています。営業利益率(売上に対する本業のもうけの割合)は、長期では2017年3月期の6.45%から緩やかに下がりましたが、近年は5.5%台で安定しており、2026年3月期は5.56%と桃モアイ基準の5%を上回っています。なお2027年3月期は5.57%の見込みです。

サンドラッグ 売上高と営業利益率の推移

EPS(1株あたりの利益)と配当性向

EPS(1株あたりの利益)は、2017年3月期の197.3円から2026年3月期は268.4円へと、安定して右肩上がりです。途中、2019年・2022年などに数%の小幅な減少はありましたが、いずれも一桁%にとどまり、大きく落ち込む年はありませんでした。ピークは直近の2026年3月期です。配当性向(利益のうち配当に回す割合)は、2017年3月期の25.3%から近年は45〜49%へと上がり、2026年3月期は48.8%でした。桃モアイ基準の50%以下を満たしていますが、上限に近づいています(2027年予想ベースでも48.0%の見込み)。

サンドラッグ EPSと配当性向の推移

営業活動によるCFと現金等

営業活動によるCF(本業で稼いだ現金)は、2017年3月期の282億円から2026年3月期は432億円へと増え、過去10年すべての期でプラスを確保しています。本業でしっかり現金を稼げている状態です。一方、現金等(決算書の「現金及び現金同等物」)は459億円から705億円へと増えていますが、2022年3月期の893億円をピークに一度低下し、直近で回復しています。これは、出店・改装やM&A、株主還元など、将来に向けた投資と還元に積極的に資金を使っているためです。

サンドラッグ 営業CFと現金等の推移

自己資本比率

自己資本比率(会社の資産のうち、返す必要のないお金でまかなえている割合)は、過去10年を通して60%超を維持しています。2022年3月期の67.7%をピークに、近年はM&Aや投資の拡大もあり60%前後で推移し、2026年3月期は60.1%でした。桃モアイ基準の40%を大きく上回る、余裕のある財務状態です。

サンドラッグ 自己資本比率の推移


注目ポイント

2026年3月期で24年連続増配、年平均約11.3%の増配ペース

サンドラッグは2026年3月期で24年連続増配となりました。1株あたりの配当は2017年3月期の50円から2026年3月期は131円へと、9期で年平均約11.3%のペースで増えています。2027年3月期は1円増配の132円を会社予想としており、達成すれば25年連続増配です。新しい中期経営計画では「累進配当・配当性向50%目安」を掲げており、今後の還元姿勢を示すものとして見どころです。

ドラッグストアとディスカウントの2本柱、調剤・ECも成長

サンドラッグは、ドラッグストア事業とディスカウントストア事業(ダイレックス)の2本柱で全国に1,594店舗を展開しています。さらに、調剤事業(売上189億円)やEC事業(売上168億円)も伸びており、医薬品中心のドラッグストアから、食品・日用品・調剤・ネット通販まで幅広く取り込む構造へと広がっています。出店・改装に加え、M&Aや資本業務提携(キリン堂HD)も活用しながら規模を拡大してきました。

売上・EPSは安定して右肩上がり、財務基盤も堅牢

売上高は10年で約1.6倍、EPSは安定して右肩上がりで、8指標をすべてクリアしました。自己資本比率は60%超を維持し、営業活動によるCFは過去10年すべてプラスと、財務の土台もしっかりしています。具体的な数値は前のグラフのとおりです。

今後の見どころ:新中計の達成と利益率

2027年3月期から始まる新中期経営計画では、2031年3月期にグループ売上高1兆2,500億円・ROE12.4%を目指します。積極投資を続けながら利益率をどう高めていくかが、今後の見どころです。確認しておきたい点は次の「投資の留意点」で説明します。


投資の留意点

8指標はすべてクリアしていますが、確認しておきたい点が3つあります。

第一に、配当性向が基準(50%)に近づいている点です。2026年3月期の配当性向は48.8%、2027年3月期も予想ベースで48.0%と、桃モアイ基準の50%以下は満たしているものの、上限に近い水準です。新中期経営計画では配当性向50%目安・累進配当を掲げているため、今後も増配を続けるには、配当の原資となるEPS(1株あたりの利益)の成長が伴うかが鍵になります。

第二に、営業利益率が長期で緩やかに低下している点です。営業利益率は2017年3月期の6.45%から、2026年3月期は5.56%へと、長期では少しずつ下がってきました。ドラッグストア・ディスカウント業界は競争が激しく、価格や人件費の影響を受けやすい面があります。直近は5.5%台で安定し基準の5%は上回っていますが、利益率の推移は今後も確認しておきたいところです。

第三に、現金等がレンジで変動している点です。現金等は2022年3月期の893億円をピークに、2025年3月期の649億円まで一度低下し、2026年3月期は705億円へ回復しました。これは本業の不振ではなく、出店・改装やM&A、株主還元へ資金を積極的に回しているためです。長期では最古年(459億円)を上回って増えており、8指標の基準は満たしていますが、投資と還元のバランスは引き続き見ておきたい点です。


まとめ

サンドラッグは、ドラッグストアとディスカウントストアを全国展開する大手小売企業で、2026年3月期で24年連続増配となった連続増配株です。売上・EPSは長期で安定して右肩上がり、自己資本比率は60%超、営業活動によるCFは過去10年すべてプラスと財務も堅牢で、私独自の8指標はすべてクリアしました。

【強み】
✅ 2026年3月期で24年連続増配、年平均約11.3%(2017→2026)の増配ペース(2027年3月期132円予想で25年連続を見込む)
✅ 売上高は10年で5,283億円→8,425億円、EPSは197.3円→268.4円と安定して右肩上がりで、8指標オールクリア
✅ 自己資本比率60.1%・営業活動によるCFは10年すべてプラスと、財務の土台も堅牢

【留意点】
・配当性向は実績48.8%・予想48.0%と基準(50%)に近い水準(新中計は配当性向50%目安・累進配当)
・営業利益率は長期で緩やかに低下(6.45%→5.56%)も、直近は5.5%台で安定し基準5%を上回る
・現金等はレンジ変動(2022年3月期893億円→2026年3月期705億円)。出店・改装・M&A・株主還元への積極投資による

9月・3月に配当権利が確定する銘柄です。8指標オールクリアの安定したドラッグストア大手として、配当性向の水準や利益率の推移を確認しつつ、新中期経営計画の進み具合を今後もチェックしていきます。


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※会社概要・事業区分・セグメント数値・店舗数・調剤/EC売上・経営計画・配当方針(ドラッグストア事業とディスカウントストア事業の構成、調剤事業189億円・EC事業168億円、総店舗数1,594店、新中期経営計画の2031年3月期目標、累進配当・配当性向50%目安、M&A・資本業務提携など)は、サンドラッグの2026年3月期 決算短信および決算説明資料(いずれも2026年5月15日)の公表値に基づきます。

※本記事は情報提供を目的としており、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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