【14年連続増配】クリエイトSDホールディングス(3148)を8指標分析

クリエイトSDホールディングス(3148)連続増配株の8指標分析

最終更新日:2026年6月19日

14年連続増配・自己資本比率60%超の神奈川地盤ドラッグストア

こんにちは。10年以上連続増配株の情報を発信している桃モアイです。

今回は5月・11月に配当権利が確定する連続増配株の1社、クリエイトSDホールディングス(証券コード:3148)を私独自の8指標で分析しました。

結論から言うと、クリエイトSD HDは8指標のうち7つをクリアでした。直近の営業利益率4.95%だけが桃モアイ基準の5%をわずかに下回りましたが、14年連続増配と自己資本比率60%超の堅実な財務、過去10年すべてプラスの営業活動によるCFが見どころの銘柄です。

📊 株価・利回りの基準日:2026年6月15日時点の値です
📊 財務指標は2025年5月期(実績)の数値を使用しています


クリエイトSDホールディングスとはどんな会社?

クリエイトSDホールディングス(以下、クリエイトSD HD)は、神奈川県を地盤に、関東・東海地方でドラッグストア「クリエイトSD」を展開する大手ドラッグストアチェーンの一角です。郊外や住宅地に小商圏型の店舗を構えるスタイルを強みとしています。売上の大半を占めるドラッグストア事業に加えて、調剤薬局事業、スーパーマーケットを買収して強化してきた食品分野、有料老人ホームやデイサービスといった介護事業も手がけています。

売上高は10年で約2倍と着実に増えており、新規出店とM&Aによる店舗網の拡大が成長を支えています。一方で、ドラッグストア業界は競争の激化と業界再編という環境変化に向き合っています。この点はあとの「投資の留意点」でも触れます。

会社の基本情報は次のとおりです。

上場市場:東証プライム
業種:小売業
決算月:5月
連続増配:14年(2025年5月期時点)
株価:3,260円(2026年6月15日時点)
予想配当利回り:2.76%(2026年5月期 会社予想ベース)
配当権利確定:5月・11月(年2回)


配当情報

クリエイトSD HDは2012年5月期から増配を続けており、2025年5月期で14年連続増配となりました。年間配当は2025年5月期の実績が78円(中間34円+期末44円)、2026年5月期の会社予想は90円(中間45円+期末45円)です。会社予想どおり増配すれば、15年連続となります。

📌 株式分割について:クリエイトSD HDは2015年12月16日を効力発生日として、普通株式1株を3株に分割しています。本記事のEPS・配当は分割後の基準で統一しており、グラフ・表の過去の数値(2016年5月期など)は分割をさかのぼって調整した「調整後」の金額です。株価は現在の実際の取引価格(もともと分割後の水準)のため、そのまま表示しています。

項目 内容
株価 3,260円(2026年6月15日時点)
予想配当利回り 2.76%(2026年5月期 会社予想ベース)
連続増配年数 14年(2025年5月期時点)
配当性向 32.1%(2025年5月期 実績)

出典:株価はYahoo!ファイナンス(2026年6月15日時点)、配当は2026年5月期 第3四半期決算短信。予想配当利回りは2026年5月期の会社予想配当に基づきます。株価変動により利回りは変わります。連続増配年数は、増配が始まった2012年5月期を1年目として数えています。

いちばん右の薄いグレーの棒は会社予想(2026年5月期)です。

クリエイトSD HD 1株あたりの配当の推移 14年連続増配

過去10年でみると、1株あたりの配当は26.67円から78円へと約2.9倍になりました。年平均(年率換算)で約12.7%の増配ペースです。


8指標分析の結果

ここからは、クリエイトSD HDを私独自の8指標で見ていきます。

8指標の詳しい説明はこちらの記事をご覧ください。

指標 基準 クリエイトSD HD 判定
売上高 増加傾向 2,318億円→4,570億円(10年で約2倍)
EPS(1株あたりの利益) 安定して増加傾向 146.70円→242.82円(10年で約1.7倍)
営業利益率 5%以上 4.95%(基準未達)
自己資本比率 40%以上 60.3%
営業活動によるCF 過去10年すべてプラス 全期間プラス(113〜236億円)
現金等 増加傾向 263億円→373億円(直近は微減も10年では増加)
1株あたりの配当 10年以上連続増配 14年連続増配
配当性向 50%以下 32.1%

※判定欄の✅は桃モアイ基準を満たした指標、空欄は基準に届かなかった指標です。

※財務指標は2025年5月期(実績)。IRBANKのデータをもとに桃モアイが独自に分析。なお8指標の「増加傾向」「安定して増加傾向」は過去10年の長期トレンドで判定しており、一時的な減少はクリア扱いとしています。EPSは2018年5月期に小幅な減少(160.06円→150.90円)はあるものの、その後は安定した右肩上がりで、直近の2025年5月期は過去10年で最高の242.82円です。2025年5月期は増収増益となりました。8指標のうち7つをクリアし、営業利益率(直近4.95%)のみ桃モアイ基準の5%をわずかに下回りました。理由は本文の「投資の留意点」で説明します。金額は億円未満を切り捨てて表示しています。投資判断の参考としてご活用ください。


グラフで見る業績の推移(過去10年・2016年〜2025年実績+2026年予想)

ここからは、過去10年の業績をグラフで確認していきます。薄いグレーの棒は会社予想(2026年5月期)です。

売上高と営業利益率

売上高は2,318億円から4,570億円へと、10年で約2倍に増えました。新規出店とM&Aによる店舗網の拡大が成長を支えており、2026年5月期は4,915億円と増収の会社予想です。一方、営業利益率(売上に対する本業のもうけの割合)はおおむね5%前後で推移しており、直近の2025年5月期は4.95%と、桃モアイ基準の5%をわずかに下回りました。ドラッグストアは薄利多売の事業モデルで、価格競争や粗利の低い食品分野の比率の高まりもあり、利益率が伸びにくい構造です。2026年5月期は会社予想ベースで4.9%の見込みです。

クリエイトSD HD 売上高と営業利益率の推移

EPS(1株あたりの利益)と配当性向

EPS(1株あたりの利益)は146.70円から242.82円へと、10年で約1.7倍に伸びました。2018年5月期に小幅な減少(160.06円→150.90円)はあるものの、その後は安定した右肩上がりで、直近の2025年5月期は過去10年で最高の242.82円です。2026年5月期のEPSは252.31円と増加の会社予想です(2026年4月公表・業績予想の修正なし)。配当性向(利益のうち配当に回す割合)は20%前後から32.1%へと緩やかに上昇していますが、桃モアイ基準の50%以下に対してはまだ余裕がある水準です。

クリエイトSD HD EPSと配当性向の推移

営業活動によるCFと現金等

営業活動によるCF(本業で稼いだ現金)は過去10年すべてプラスで、113〜236億円の範囲で推移しています。直近の2025年5月期は236億円と過去最高水準です。現金等は263億円から373億円へと10年で増加しました。2022年5月期の416億円をピークに直近は373億円とやや減っていますが、10年トータルの差し引きでみれば大きく増えています。

クリエイトSD HD 営業CFと現金等の推移

自己資本比率

自己資本比率(会社の資産のうち、返す必要のないお金でまかなえている割合)は、おおむね54〜60%で推移しており、近年は60%をわずかに上回る水準で、直近は60.3%です。桃モアイ基準の40%を大きく上回ります。財務の安定感は、増配を続けるうえでの土台になっています。

クリエイトSD HD 自己資本比率の推移


注目ポイント

14年連続増配・売上は10年で約2倍

1株あたりの配当は14年連続で増えており、増配ペースは過去10年で年平均約12.7%と高い水準です。売上高も10年で約2倍に伸びており、出店とM&Aによる店舗網の拡大が増配を支える土台になっています。2026年5月期も90円への増配が会社予想で、達成すれば15年連続となります。

自己資本比率60%超・営業CFは過去10年すべてプラス

自己資本比率はおおむね54〜60%と高く、近年は60%をわずかに上回り、直近は60.3%です。営業活動によるCFも過去10年すべてプラスで推移しており、本業でしっかり現金を稼げています。堅実な財務は、増配を継続するうえでの安心材料といえます。

配当性向は32.1%とまだ余裕

配当性向は直近32.1%で、桃モアイ基準の50%以下に対してまだ余裕があります。利益の成長に合わせて配当を増やしてきており、今後の増配余地という観点では前向きに見られる水準です。

営業利益率は5%前後で推移

一方で、営業利益率はおおむね5%前後で、直近は4.95%と桃モアイ基準の5%をわずかに下回りました。収益性については確認しておきたい点もあります。詳しくは次の「投資の留意点」で説明します。


投資の留意点

確認しておきたい点が3つあります。

第一に、営業利益率が桃モアイ基準の5%を直近でわずかに下回った点です。2025年5月期の実績は4.95%で、8指標のうち唯一基準に届きませんでした。ドラッグストアは多くの商品を低い利幅で数多く売る薄利多売のビジネスモデルで、価格競争や、粗利の低い食品分野の比率の高まりもあり、利益率が大きく伸びにくい構造です。営業利益率はおおむね5%前後で推移しており、この水準をどう維持・改善していくかが見どころになります。

第二に、ドラッグストア業界の競争激化と業界再編です。大手による出店競争やM&Aが進み、「メガドラッグ」と呼ばれる規模の大きい同業との競争が激しくなっています。クリエイトSD HDは神奈川県を中心とした関東・東海地方が地盤で、地域に密着した店舗展開が強みである一方、競争環境の変化が利益率や出店ペースに影響する可能性があります。

第三に、成長が出店・M&Aに支えられている点です。売上の拡大は毎期40〜50店舗規模の新規出店やM&Aによる部分が大きく、出店投資が継続的に必要なビジネスです。営業活動によるCFは過去10年すべてプラスで投資をまかなえていますが、出店の採算や買収の効果が今後も続くかは確認しておきたいところです。


まとめ

クリエイトSD HDは、14年連続増配・年平均約12.7%の増配ペースと、自己資本比率60%超・営業活動によるCFが過去10年すべてプラスという堅実な財務を備えた、8指標のうち7つをクリアした連続増配株です(営業利益率のみ基準未達)。

【強み】
✅ 14年連続増配・年平均約12.7%の増配ペース
✅ 売上高は10年で約2倍と着実に成長
✅ 自己資本比率は60.3%・営業活動によるCFは過去10年すべてプラス
✅ 配当性向は32.1%とまだ余裕がある水準

【留意点】
・営業利益率は直近4.95%と、桃モアイ基準の5%をわずかに下回る(8指標で唯一の未達)
・ドラッグストア業界の競争激化と業界再編
・成長が出店・M&Aに支えられている

5月・11月に配当権利が確定する銘柄です。8指標のうち7つをクリアし、増配の継続力と堅実な財務を備えた1社として、今後の収益性の動向もあわせてチェックしていきます。


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※本記事は情報提供を目的としており、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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